作品番号:29 ドリームタイム:大いなる河の対話
縦:1167mm
横:910mm
縦+横:2077mm
本作は、縦116.7cm × 横91.0cmという圧倒的なスケールの中に、水辺の生命たちの力強い共鳴を描き出した壮大な飾り画です。
最大の特徴は、伝統的な水墨と現代的なアクリル表現が織りなす「時の地層」にあります。 キャンバスの下地には、水墨によって古代の伝統文化に登場する無数の小動物や象徴的なモチーフが、まるで記憶の断片のように描き込まれています。その静謐な「古の記憶」の上から、中央の人型の生命体と、それを挟むように配された巨大な魚たちが、力強い線描と緻密な幾何学模様を纏ってアクリル絵具で大胆に重ねられています。
下地の水墨が透けて見えることで、前面に描かれた生き物たちは単独の存在ではなく、幾千年も前から続く「いのちの連なり」の一部であることが示されています。天を仰ぐような仕草の人、そしてそれに応えるように泳ぐ魚たち。アボリジニの精神において、人間も自然も等しく一つの環(わ)の中にいるという調和のメッセージが、画面全体から溢れ出しています

