作品番号:12 折鶴 − 掌(てのひら)に宿る、光の祈り
縦:1620mm
横:1300mm
縦+横:2920mm
旅路の果て、掌に託されたもの
インドの旅路で出会った、一人の年配の男性。その深く刻まれたシワの一つひとつには、彼が歩んできた長い歳月と、静かな人生の哲学が宿っているようでした。
これまでご紹介した「列車での親子」や「砂漠のラクダ使い」との出会い。それらを経て辿り着いたこの場所で、彼の逞しい掌(てのひら)へと託されたのは、一羽の黄金色に輝く「折り鶴」でした。本作は、その瞬間に流れた静謐な空気と、魂と魂が触れ合った瞬間の「言葉なき対話」を鮮やかに描き出した一品です。
モノトーンの静寂と、一点の希望
画面の大部分を占めるのは、墨の階調を極限まで活かした重層的な水墨の世界です。 男性が纏う衣服の質感、思慮深く穏やかな眼差し、そして幾多の困難を乗り越えてきたであろう力強い手。独自の重層的なマチエール技法によって、キャンバスには写真をも超える圧倒的な「生のリアリティ」が刻み込まれています。
そのモノトーンの静寂の中で、唯一、温かな光を放つのが金色の折り鶴です。この折り鶴は、日本の伝統的な祈りの形であると同時に、見ず知らずの旅人同士を結びつけた「希望」と「平和」の象徴でもあります。
空間への提案:静かな「対話」と「品格」を
人生の重みと希望の光が共存するこの飾り画は、空間に深い落ち着きと知的な品格をもたらします。
書斎や応接室の正面に: 男性が湛える深い知性と折り鶴の輝きは、その部屋を訪れる人との間に、誠実で建設的な対話の場を創り出してくれます。
リビングの象徴的な一枚として: 世代を超えて受け継がれる「祈り」と「絆」の物語は、家族の歴史を慈しみ、未来への希望を大切にする住まいにふさわしいエネルギーを与えます。
原画サイズは縦1167mm × 横910mm。

