作品番号:30 ドリームタイム:水神の集い
縦:1167mm
横:910mm
縦+横:2077mm
文部科学大臣賞作家・菅沼まどかさんが、アボリジニの精神世界を日本の伝統美と融合させた「ドリームタイム」シリーズ。本作は、縦116.7cm × 横91.0cmという迫力の大型キャンバスに、左右対称(シンメトリー)の構図で生命の調和を描き出した、極めて神聖なエネルギーを放つ飾り画です。
本作の根幹を成すのは、水墨とアクリルが織りなす圧倒的な奥行きです。 キャンバスの最下層には、水墨によって古代から伝わるモチーフや小動物が無数に描き込まれ、人類が共有する「古の記憶」の地層を形成しています。その静謐な地層の上から、知恵の象徴である二頭の大きな蛇、そして中央に鎮座する象徴的な生命体が、緻密な幾何学模様を纏ってアクリル絵具で大胆に重ねられています。
下地の水墨画が透けて見えることで、前面の生き物たちは単独の存在ではなく、悠久の時を経て積み重なった「いのちの連なり」の上に立っていることが示されています。周囲を泳ぐ魚や亀、見守るような生命体たちが、蛇の描く美しい曲線に呼応するように配され、画面全体が一つの壮大な生命のアンサンブルを奏でています。

